当時の技術者の話を聞いたことがありますが,同じようなことを言ってました。
CDが出る寸前PCMマスターとかのLPが出てたし,VHSに録音するPCM変換器とか
出てましたが,実際そこのノウハウは全くCDとは異なるものだったそうです。
それでPCMマスターのマスターはCDにそのまま使えなくて,途方にくれた…と言う話をしてました。
それと,CDが出た当時のCDプレーヤはディジタルであることを強調するせいか妙にハイ上がりだった気がします。
それを意識してマスタリングとかしていたら,当然いまとは違っていた音になっていたかも知れませんね。
ついでにいうと,初期のCDのDAはまじめにPCMしてますが,最近のはΔΣ変調という,いわゆる1bitDAと近い方式になってます。
CDが出回り始めた83年から86年くらいころに発売されたものは、はっきり言って音の悪いものが多いと私も思ってます。
実は、このころ一緒に発売されていたLPの方が格段に音が良いのではないでしょうか。
何かの雑誌記事で読みましたが、マスタリング時に行うチューニングのノウハウが従来のアナログのものは使えず、白紙の状態から一つ一つノウハウを積んでいったそうです。
そのため、この時代にリリースされたものは未完成なものが多いそうです。
音質にうるさいECMでさえ、この時期のCD作品については、LPの方が勝っていました。
エンジニアにとっては、デジタルレコーディング、CDマスタリングと次々と難題がでた時代なのでしょうね。
ということで先週末、渋谷のレコファンにてCORYELL/MOUZONのBack Together Againを購入しました。1680円だったかな。
タワーにもありましたが2290円という値段にはビックリです。
ちなみにHMVにはなかったです。そういえば、渋谷HMVのジャズフロアが7階に移動しておりました。
さて音質の方ですが、まだポータブルCDプレイヤーでしか聴いていないのでなんともいえませんが、DUDZIAKのSorrow is not forever...よりは、ましだとは思いますが、この再発レーベルWOUNDED BIRDは、それほど音質に固執してないようなので、期待はしてないです。
まともなステレオ装置で聴いたときにまたご報告します。
しかし、DUDZIAKのSorrow is not forever...は、名演が納められているいるのに、LPでも音が悪かったです。
決してCD化の際のマスタリングで悪くなった訳じゃないようですね。
もったいない。
Back Together AgainのCDオフィシャル再発、LPと比較して
音はどうでしたでしょうか >席亭
無論LPの場合はプレーヤーによって音が大きく左右されるので
余り適切な質問ではないのですが、CDになってなんとなく
コモっているなんて事がままありますので。
80年代初頭のブレッカーの名演の一つだと考える
Urszula Dudziak / Sorrow is not forever...
が、CD化された時に全体の音が狭い空間に押し込め
られたような音質になっていた気がしました。
1970年代から1980年代前半までの作品が比較的CD
の時代の初期にCD化されたモノに時折感じる変化
なのですが、何が原因なのだろう。
ひょっとしたらCD化の時に、リバーヴを抑え目に
リマスタリングしている、とか素人考えをしてみる
のですが、判りません。
Herbieは、次のCDです。
『FASCINATING RHYTHM/LIVE AT NORTH SEA JAZZ FESTIVAL, THE NETHERLAND 07/16/2000
2000年のNORTH SEA JAZZ FESTIVALでのライブをオフィシャル並の音質で収録しています。全編アコーステックで「JAZZ CHANNEL」のビデオよりも繊細な演奏で、エディー・ヘンダーソン、美人ドラマーのテリー・リン・キャリントン等が務めるバック陣にもピリピリした雰囲気が伝わります。』だそうです。さて、どなたかお持ちの方いませんでしょうか?
Comfortでも様々なブートのカタログが載っていました。ジャコパスとマイクスターンの84年の2枚組とか、82年のパットとか、なんとキースジャレットの75年、78年なんてのもあります。これまたどなたか詳細知らないでしょうか、、、
Herbieのヘッドハンターズ+ジャコ入り長靴のことだとすると,
ちょっと前にここでどなたかが感想を書いていた気がします.
僕は入手してません.ジャコが,ややおとなしい演奏であった
と言われていましたが,自分で確認しないと,こればっかりは
判りませんです.Mr. Handsの頃のHerbieも好きなので,
いずれ買おうかなー,と思って躊躇している間に長靴は消えて
しまうのが世の常でありました(笑)
84年のマルサリスのクインテットは,60年代マイルスの当時版
でしたけど,なかなかかっこいいバンドでした.ウィントンは
あの地点から時代を遡行していったんでしょうか.あの時代
以降にはほとんど行きませんね.
さくさん、ごもっとも。
たまたま、今週ロンの最近のBNの作品、
SO WHAT,tHE BASE AND I,WHEN SKIES ARE GREY,FRIENDSを
聴いたのですが、これが有名BNから出ている作品かという
ほど、なんとなくJAZZをやっておりました。
まあ、FRIENDはクラシックの曲を室内楽的にやっており、風変わり
でその手の作品が好きな私はまずまず楽しめましたが、ジャズ的スリル
はありません。
まあ、最近のBNレーベルだから、かったるいのかな、というのもある。
Wyntonの件。わたしも80年代の彼は好きです。Black CodesあたりからBlues Alleyのライブ盤あたりまでは結構好きです。84年来日の際のNHKFMで2夜に渡って放送されたライブなんか大事に今でもとってます。Elvinとのライブもいいですよね。実は私は岩手県のべーシーの近くに住んでまして、数年前の大晦日の「至上の愛ライブ」見に行けばよかったなと今でも後悔しています。
Herbieの話が出ていますが、Cyberseekersで出ているブートはいかがなものでしょうか?もしお持ちの方いましたらご感想をお願いします。
JUNIwama さんの最後の二段落が、まさに「ヤング・ライオン」批判のお話ですよね。
Ron Carter も同様なニュアンスで強烈に批判してました。
#まぁ、かく言う Ron も最近はどうかと思うが...(爆)
・・・
あの頃の演奏を除いては、私も禿しく同意です。
V.S.O.P.IIってのは,一応ブランフォードが参加して2管になった
場合に冠された名称だったように思います.そのメンツで日本や欧州の
ツアーもしていました.
コリアの3Q饅頭は25日にでも.>席亭
ところでハンコックの新作DVDが出ましたね.アフリカ系の
ミュージシャンとの共演で,アメリカのジャズTVチャンネル
BETでのスタジオライブから収録されたソフトです.
数年前はCSのディレクTVにてBET局が選択できたので,
日本でもコプランドとかマルティーノとかのライブ番組があった
のですが,スカパーに統合して以来,BETのチョイスは無くなって
しまいました.残念.
81年のロリンズのテープは発見しましたが,最初の曲の頭が切れていて,
やや悲しい.ロリンズのソプラノがかなり良くて,スタンリーのベースも
浮ついてなくて,良い演奏をしていましたねー.
Gerald Cleaver: 歪んだビオラの音がなかなか破壊的で迫力ありますね.
このモンダーは残念ながら僕にはちょっとボール半個逸れた感じでした.
一般的に,僕はもう少しリズムのキレのある演奏スタイルが好きなので.
Kuhn兄弟: 2曲目はびみょーサムスカっぽく,最後の曲は相当
スポンジっぽくないですか?(笑)
全般にはハードなモダンジャズなのですけど.
ここでのミンッアーは遠慮無くバリバリ吹いてますね.ギタリストは
マクラフリンの影響下だけど,ちょいと平板な感じがしました.この
ドラマーとベーシストは,残念ながらシャープさに欠けているように
思えます.特にファンクリズムをやると,キックがかなり弱いかなー.
キューン御大のピアノは結構カリカリ度が高い演奏で凄かったです.
あ,さんざ勝手放題を言った後ですが,有難うございましたー!(^^;
#基本的には楽しんでしまったのです,ははは.
僕はウィントンは困った存在だと思ってます.技術的にはほとんど
敵無しで,新主流的な演奏もバッチリこなしますが,何処か美術館の
所蔵物の精巧な模写を見せられているような気もしてしまいます.
ただし出音そのもの,という事からすると,他のミュージシャンが
なかなか敵わないので,彼の活動が,良質な新人達の規範ともなって
しまう.
無論,ミュージシャンが全員イノヴェーターには,成り得ないと
思うんですが,彼自身が新しく産み出そうとしているサウンドって,
何処に在るのだろうか,という疑念がいつも付き纏います.
その観点から,彼のインプロビゼーションを聞くと,やっぱり
良い意味でブチ切れるところが無くて,フラストレーションを覚えます.
あの頃はホントに良かった!
私も Herbie Quartet(V.S.O.P.II とか呼んでいる人もいましたよね)は大好きです。
特に Well,You Needn't, Clearways, Eye of the Hurricane 辺りですかね。
あの「全員突撃〜っ!」という感じのドライブ感、病み付きです。
もちろん同じ録音の CBS デビュー作も。
印象が強いのは Father Time と Sister Cheryl ですね。
Sister Cheryl は曲がイイのはもちろんですけど、あの2管の混ざり具合が
絶妙ですね。あの曲の Tenor はお兄ちゃんでしたっけ?
ちなみにお兄ちゃんは "Random Abstract" が好きです。
特に Shorter の Yes and No(=Yes or No)はよく聴きました。
今の Wynton は聴く気がしないですねぇ。
最近、某 ML で、NY のセッション・ミュージシャンによる Kenny G らスムース系への
批判が多い、という話が出ましたけど、同様に「ヤング・ライオン」への批判もよく
見ますよね。
脱こうお見舞い申し上げ・・・いやいやお疲れ様でした.
早速お見舞いの品を手配します.Cityscapeは,まさにその
TMJ1989からのものです.全曲再演ではありませんでしたが
この作品を人前で演奏する機会はマイケルにもなかなか無い
と思われます.TMJはSupercussionなどをビデオ作品化して
いましたが,1989年は収録してなかったんでしょうかね.
Shorterのライブ盤新譜を昨日購入しました.
未聴ですが今日の通勤CDで,帰りに聴く予定です.
朝はKari BremnesのGATE VED GATEというCDを聴いて
きました.近年のIsham, BradeらとのJoni Mitchell
の作風を想起させましたが,Joniが持つある種異常に
鋭い感性とは異なり,良く言えば,大人の落ち着いた
雰囲気を感じました.ただし,ややまったりし過ぎ,
というのが率直な感想です.まあ,僕が精神的ガキ
なだけなのかもしれないですけど(汗笑)
コリエル、ムゾンのアルバムのいいところは、岩間さんご指摘通り出来、不出来がアルバムの中ではっきりしいる点でしょう。
BACK TOGETHER AGAIN の表題曲も確かカッコいいジャズ・ロックだと思います。
アルバム的に平均点が高いのは、Vanguard時代のギタートリオものとかSteve Marcusとの一連の作品くらいでしょう。
でもこれらがやっとCD化されたので、これからこつこつとCDに買い換えようと思ってます。
しかし、Cityscapeですかぁ。(^^)
たしか、東京ミュージック・ジョイで再演したときは、後ろの方で見てた記憶があります。
先ほどレヴューの原稿を送り、J批評6月売り分の原稿を書き終えました。
結局選んだのは次の5枚です。
(1) Real Book Stories/Wolfgang Muthspiel, Marc Johnson, Brian Blade (Quinton/2001)
(2) Seven/Yuri Honing (Jazz in Motion/Challenge/2001)
(3) That's For Sure/Marc Copland, John Abercrombie, Kenny Wheeler (Challenge/2002)
(4) Invisible Nature/John Surman & Jack DeJohnette (ECM/2002)
(5) Power of Soul/Idris Muhammad (KUDU/1974)
Idris Muhammadだけが仲間はずれです。
でも、今後も最後の1枚は、Fusion/Crossover路線で行こうと考えてます。
しかし、今回はなんか苦労しました。でも内容がついていってないような気もします。
まあ、とりあえずあと2ヶ月はゆっくりできるので、ゆっくり羽を伸ばすことにします。
もちろん、ほったらかしだったHPの更新も再会します。
BACK TOGETHER AGAINってこれまでCD化されてません
でしたっけ?
この作品、大半の曲は、ベタなジャズロックなのですが、
Transbested Express という曲だけは、いまだに鳥肌が
立つかっこよさだと思います。
コリエル、コブハムといった人たちには、この種の現象
がしばしば見られるように思います。「アルバムの造りは
いまひとつだけど、やたら突き抜けた曲がポコッと入って
いる」という。
>このGWは好天にも関わらず、内職CD屋と化して
ましたので、めぼしいところを、原稿でお疲れの席亭に
お送りします。目玉はCityscapeライブ。
Kari Bremnesの情報有難うございました。
ぜひ試してみたいと思いますです。
まだまだまだまだ、これまで全く知らなかった
ものがこの世界には沢山あるのですからね。
老化している暇などありゃしない。
さきほどやっとJ批評の原稿書きあがりました。(ほっ)
今回私が担当するのは、以下に示す17枚(500字)です。
もし、興味があるようでしたら発売は6末ですがご購入お願いします。
あとは、自薦5枚のディスクレビューのみ!
1. GIL EVANS: WHERE FLAMINGOS FLY (1971)
2. GIL EVANS: LIVE AT THE PUBLIC THEATER (NEW YORK 1980) (1980)
3. GIL EVANS: BBS JAZZ LEGENDS - GIL EVANS, 75TH BIRTHDAY CONCERT (1987)
4. MIKE GIBBS ORCHESTRA: BIG MUSIC (1988)
5. THE GEORGE GRUNTZ CONCERT JAZZ BAND '83: THEATRE (1983)
6. THE GEORGE GRUNTZ CONCERT JAZZ BAND '87: HAPPENING NOW! (1987)
7. VINCE MENDOZA (1988)
8. PALLE MIKKELBORG=THE DENMARK RADIO JAZZ ORCHESTRA: THE VOICE OF SILENCE (2001)
9. BOB MOSES: TIME STOOD STILL (1993)
10. THE NEW YORK COMPOSERS ORCHESTRA (1990)
11. ORCHESTRE NATIONAL DE JAZZ: 87 (1987)
12. ORCHESTRE NATIONAL DE JAZZ: DEEP FEELING (2000)
13. TOM PIERSON: PLANET OF TEARS (1989)
14. KENNY WHEELER, NORMA WINSTON, JOHN TAYLOR with THE MARITIME JAZZ ORCHESTRA: SIREN'S SONG (1996)
15. PATRICK WILLIAMS NEW YORK BAND: 10TH AVENUE (1986)
16. CARLA BLEY: FLEUR CARNIVORE (1988)
17. THE CARLA BLEY BIG BAND: GOES TO CHURCH (1996)
岩間さん>
LARRY CORYELL/ALPHONSE MOUZON: BACK TOGETHER AGAIN
が近々再発されるそうです(米では再発された)。
あと、CORYELLがらみでCD化されていなかった、Vanguardの諸作もついにCD化されました。
都内のショップにはあまり出回ってないので通販かなぁ。
オファリングは、すべての人に聴いて欲しいジャズロックの名盤です。
結局、連休はジャズ批評の原稿書きでつぶれてしまってます。
しかし、ビックバンドもののレビューというのは実に書き辛い。
焦点が個々にあるのではなくサウンドそのものにあるせいなのでしょう。
Kari Bremnes。私の好きなノルウェイの女性ボーカリストです。
アルバムも数枚持ってます。
どういった系統かというと伝統音楽を踏まえたうえで、現代的な曲を歌っております。
きっと岩間さんなら気にいると思いますよ。
確か、新星堂のオーマガトキから国内盤が数枚リリースされてます。
新星堂のシリウス・コレクションか、ワールドミュージックのコーナーには必ずあると思います。
ノルウェーのKirkelig Kulturverkstedというレーベルにアルバムの多くを残してます。
是非下記URLをご覧下さい。お勧めのレーベルです。
http://www.kkv.no/english/index.html