〔氏名〕 すどう
〔年齢〕 いつのまにか30代後半
〔住所〕 どっか
〔出身地〕 北海道
〔好きなミュージシャン〕 ミュージシャンは常に変化しているため、現在活躍中のミュージシャンの中からあえて名前を上げることはできない。「あのころの誰々が好きだ」という表現であれば好きなアルバムという表現になるだろう。 ただし、既に亡くなってしまった先人達や解散してしまったグループの中には好きなミュージシャンとして上げられる人達がいる。マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、セロニアス・モンク、ビル・エバンス、ギル・エバンス、ジャコ・パストリアス、ウェザー・リポート、クルセイダーズ...
〔応援しているミュージシャン〕 トム・ピアソン、ブルース・スターク、つの犬、天野丘、平山“三平”勇雄、 KANKAWA、辛島文雄、椎名豊、河合代介 (敬称略)
〔楽器歴〕 まったくなし
〔音楽歴〕 (始まりも唄のない音楽からだった) 小学校時代には、歌謡曲を含みほとんど音楽に関して興味を持たなかったが、小学校も高学年になったころ映画、アニメのサウンドトラックや、ポール・モーリアなどのインスト音楽を聴くようになる。特に『宇宙戦艦ヤマト』のサントラは良く聴いた。もちろん、それ以外の音楽も聴いていたが。
(フュージョンはカッコいい) 中学3年のころ、ひょんなことからボブ・ジェームスの『タッチダウン』を聴き、覚えやすいメロディ、軽快なリズム、切れのいいブラスセクション、デビッド・サンボーンの唄うようなサックスなどなど、今まで聴いてきた音楽にないカッコよさを感じフュージョンの虜となる。その後、渡辺貞夫、渡辺香津美、デイブ・グルーシン、クルセイダーズなどなど聴きまくる。結局フュージョンしか聴かないという時期がこれから6年ほど続くことになる。
(ECMショック!) 大学3年のころ、大学生協の中古レコード市でECMレーベルのレコードを2枚入手する。今となってはこのときのアルバムが何かほとんど記憶にない(ゲイリー・ピーコックの "DECEMBER POEM" とヤン・ガルバレク周辺の北欧系ミュージシャンのアルバムだったと思う)が、この北欧系ミュージシャンのアルバムに曳かれ、ECMのアルバムを買い始める。決定的だったのは、デビッド・ダーリングの "CYCLES"、マイク・ノックの "ONDAS" 、テリエ・リピダルの "AFTER THE RAIN" との出会いだった。この3作には心底まいった。それからというものECMのアルバムを収集するようになり、今では1500番代までのほとんどのアルバムを揃えてしまった。結局ECMの音楽を通り抜けるのに3年の月日を擁した。そして随分と音楽観も変化し、どぶ川も美しく見えるようになったのはこのころからか。もちろんフュージョンも引き続き聴いていた。
(私は宇宙人?) 会社に入ってから、廻りの人達とコミュニケートしているうちに、こと音楽に関しては私がまったくの宇宙人なことに気付く。じぇんじぇん話が通じないのである。異文化との遭遇か。冷静に考えてみるとフュージョンとECMしかまともに聴いてこなかったのだからあたりまえと言えばあたりまえで、自分の中の音楽マップには空白がいっぱいあることに気がつく。じゃあ、ということでフュージョンを聴いていた利点を生かしてAORとMPBのアーティストを手始めにボーカルものをツマミ食いし始める。ただし、和物ポップスについてほんの一握りの人達しか受け入れられなかった。これは今でも同じである。何か違うのである。原因については興味がないので考えていない。MPBに関して言えば、この時期それを入り口としてかなりブラジル音楽にはまってしまった。ブラジルという国は本当に奥が深い。
(モダンジャズへの接近) 20代後半になって、より身近に生の音楽が聴きたくなり、近くにあるジャズのライブハウスに毎週末通うようになった。ジャズ、とりわけモダンジャズと言われる音楽についてはほとんど知識はなかったが、このころから4ビートが本来持つ間が自分にフィットしはじめる。他の音楽にない温もりのようなものを感じた。このライブハウスでは有名無名なミュージシャンの演奏を数限りなく聴いた。そして楽しみ、勉強した。一種の挑戦者でもあった。この時期に身につけた感覚、センスのようなものは非常に有益であり、近くにライブハウスがあったことは本当にラッキーだった。また、このころどっとリリースされたプレスティッジ、リバーサイドの超有名ジャズアルバムの再発CDをカタログ順に少しずつ買い求めモダンジャズという音楽を楽しみ始めた。
(開かれた世界) こんなことをやっていたからか、何でも聴けるという自信が育まれてきたようで、益々好奇心が旺盛になった。ここ数年、入手不可能と思われていたLPや、存在すら知らなかったLPが流通し始めたようで、しばらく止めていた中古LPの購入を再開した。最近では、60年代末から70年代に製作されたソウルジャズ、フュージョン、ジャズロックへの興味が膨らみ多くのコレクションを増やした。また、80年代までののECMレーベルの流れを受け継ぐレーベルが北欧の地に定着し、日本にも多くの作品が紹介されるようになった。これも要注目である。
(こんな人生) 聴きたい音楽が世の中にはまだまだ一杯あるようだ。しかし、こんな人生がいつまで続けられるのだろう。